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隠密の華
第11章 十
「っ……んっ……」
桐から触られて嬉しく、気持ち良い。
もっと触って欲しい。
……が、それも今の状況では無理だ。
「……んっ……桐……城へ戻らないと……」
「無理。帰すわけねーだろ。というか都、お前、胸でかくなってるじゃねーか!」
「待て……だから城へ戻らないと……」
「白夜にどれ程触らせたんだ……?この淫乱女が」
桐の両肩を両手で押して、桐の顔と体を離し、口付けも胸を触られるのも止めようとしたが。
桐は止める素振りを見せるどころか、着物の上から両胸を揉み始め、首筋へ口付けてきた。
そして困惑する私へ、不機嫌そうに話す。
……誰が淫乱女だと?侮辱するにも程がある。