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隠密の華
第4章 三

* * *

「紫水様、火凰国の捕虜でございます」

「ご苦労。下がれ」

翌日、水虎国へ到着すると、私と桐は商人からある住処へ案内された。海辺にある港町だけあり、商人や船員達で町は活気が溢れている。民家は火凰国と同じ四角い石造りの建物で、その一つの扉を開け、商人に続いて中へ入ると、一人の男がいた。

金色の背中まで伸びた髪に白い肌、女の様な顔立ちで着物を着ており、背は高いが体は痩せ細り……どう見ても軍の隊長には見えない。

これが紫水……?噂は聞いていたが、こうして見るのは初めてだ。城に住んでいるんじゃないのか?

「私は紫水だ。お前達、名は?」

「……都と桐です。紫水様」

「そう。……じゃあ都、まずはお前からおいで」

商人が住処から出ていくと紫水から話し掛けられ、私は名を答えたが。無表情で淡々と手招きされると、息を飲んだ。

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