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隠密の華
第4章 三
この男、思った以上にまともではない――
「あれは……」
住処の奥に置いてある沢山の拷問器具の様なものを見て、顔を青ざめる。……何に使うんだ?あれは。
「おい、都……」
「大丈夫だ。白夜に会う為に、紫水に取り入らないといけない。何かあれば呼ぶ」
「……分かった。でも無理するなよ?」
「分かってる」
鼓動を速めながら、隣から耳打ちしてくる桐に告げると、私は階段で二階へ上がる紫水の後を追った。
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