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隠密の華
第7章 六

「急にどうしたんだ?」

「お前は口付けられたんだから、少しは照れたりしろよ!」

「そんな事を急に言われても……」

怒ったり口付けたりと、忙しい奴だ。

「くそ……やっぱ好きなの俺だけじゃねーか!」

桐が怒ってそっぽを向くと、私は無表情のまま呟く。

「照れているんだけど……」

しかし――突然小屋の扉が開くと、そのまま私達は瞬時に扉へ視線を向けた。


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