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第23章 花粉偏頭痛

わたしは知ってる
貴女はわたしに見られて興奮している

その三角形のイヤリング
私を誘っている

そのスカートのひだは
私を誘っている

そのおしりもいやらしく
その胸の膨らみも
唇の艶も

わたしを見て
貴女の目がそう言っている

来客の応対をする貴女がいる
わたしは客に嫉妬する

だめだ
だめだ

何も手につかない
はち切れそう

いますぐにでも
そのおしりを掴んで

いますぐにでも
唇に舌をねじこんで

胸を揉んで
太股に手を這わせて

きっと貴女ももとめてくる
もう駄目だ
我慢できない
胸が苦しいよ
いまわたしが世界中で
あなたを一番愛している

正気でいるなら報われない
昼休みの夢
下衆で下世話な夢
叶わない方が身のための夢

「発情猿」