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第10章 背骨というもの

いよいよである
時は来たれり
世界はO型のものとなる

ははん、あなたA型ですね？
そんな不快な顔をして
眉間にシワをよせちゃったりして
老けますよ
ふふん

ああ、あなたはB型でしょうよ
きかなくてもわかります
って言ったらキレるでしょう？
もう付き合っちゃいられない
はぁ、もう

そうそう、あなたはAB型
A型なのかB型なのか
はっきりしてくれないかな
頑固でわがままな変わり者
ああ、めんどくさい

わたし？
わたしはそう
O型よ
あんたたち、全てを包み込む
ゼロであり、全て
それがO型のわたし

ええ？
相変わらず独創的？
ていうか、意味不明？
中二病？
やめてください
いじめないでください
この国では少数派なのですから

ああ、これからはO型の時代
A型のちまちましたこまかい性格なんてくそくらえ
B型のわがままこだわりくたばれよ
AB型のどうして欲しいかわかんない変人よ、さようなら
これからは我々O型の時代

O型がおおらかだって、なめんなよ？
おめーらがめんどくせーだけだからな？
神の鉄槌を下してやろう

O型は宇宙とつながる精神体
この広い心で全てを統合してやろう
貴様らのこまごました悩みなど
すべて包み込んでやろう
中二病ばんざい
わはははは


って隣に座っているO型の彼は考えているかもしれないから
あんまりきつい文句はいわないでおこう
そんな僕はA型なのです


ーでも、ここだけの話ですが
実は僕はスパイなのです

だって、おばあちゃんはO型だったもの
だからきっと僕はAO型
隠れO型は
O型さん達に優しいのだ

日本中のO型さんに栄光あれ！

「血液型うらないが好きな日本人」