この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ジャンクフードでできている
第10章 背骨というもの
「まさか、そんな…っ!」

腹に突き刺さった杭

不老不死となった私を奴等が滅ぼしに来たのだ


私は生まれながらにして王だった

この国に私以上のものはなく

私の意思が全てだった

しかし、何も障害がない人生は

張り合いも何もない

豪華な食事も

艶かしい女達も

美味い酒も

全てあって

それでいて味気ない


目標を見つけたのは

死というものを意識した頃だ

自分の何の意味もない消費だけの人生

その中で手に入れないもの

それが不老不死だった


いろいろなことをした

医学、科学、漢方、仙術、魔術、人体実験…

金をかけ

人を殺した

血の風呂に入り

赤子も喰った


不老不死を為すこと

それだけが生き甲斐だった

たとえ人の道をそれようも


月日が経ち

不老不死の方法についても

ようやく完成をみた

私はもう死なない

そして、私は魔王と呼ばれるようになった



そんな、うすっぺらい少年漫画のような私に

杭を撃ちに来てくれてありがとう


最後にいうならば

愛を感じてみたかった

ああ、最後までうすっぺらい


「湯葉のように」



















/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ