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ジャンクフードでできている
第16章 花の名前
僕は何の役にも立たない

僕は何の役にも立てない

僕は何の役でもない

僕は何でもない

僕にはない

僕は…


しにたい、と検索欄に打ち込む

無意味な動作

おしえてよ

かまってよ

どうしたらいいの

認知する出来事についてほとんど全て検索する日々

その中に、ふと混じる

しにたい


唐突な、しにたい、自分でもどう取り扱ったらいいのかわからない

でもほんとは、知ってる

しにたい

いいんだ

もう

大切な人でさえ

いっしょにいるだけで

こわしてしまうから

僕はそんなつもりはないのに

あなたに幸せになってほしいのに


僕は何の役にも立たない

いないほうがマシなんです

さようなら

さようなら


雪の降った後の空は

冷たい空気に輝いて

とっても星が綺麗だから

いつか

いつか

あなたにも見せてやりたいと思っていた


さようなら

さようなら

僕の中にあるものを

すりつぶして

いいものが少しでも残っているなら

差し上げます


どうか、あなたに幸せがおとずれますように

寒い夜に

寒い夜に

さようなら

「お別れの寒い夜に」




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