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溺れる金魚
第20章  ほどける心
「……全ての仕事をキャンセルしてね。お義母さんが退院するまで一切の仕事を入れるなって病院に付きっきりでさ」


それからだよ、お義母さんだけを漸く大切にするようになったんだ、と彼は静かに笑った。


「夫婦の事は、二人にしか分からないんだろう」



夫婦。



漸く私たちも……。


紗良は躰を重ねる事で漸く心も通じ合い、随分と長い遠回りを経てやっと夫婦になったような気がした。


「崇志さん……じゃあ……」

一瞬恥じらいながら目を伏せたが、意を決したように強い眼差しで彼を見詰める。


「私だけをこれからもずっと……愛してくれますか?」



涙が混じったその声に佐野の心臓は鷲掴みされた。
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