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溺れる金魚
第21章  甘い日常
「……お風呂、にします?……それとも、ご飯にしますか?……」

頬を赤らめながらも次の言葉が中々出てこずに佐野がにやにやしながら助け船を出す。


それは多分、泥で出来た……。




「それから?……何て言うんだった?」

頬に触れる程度のキスをしながら囁く。



「そ……それとも……私?」


その唇にすがるように紗良は佐野の唇を求めにいく。

「……じゃあ、紗良で」



紗良のキスに佐野も応じながら更に深く交わす。
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