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第8章 別れ

『いずみさんへ

きちんと挨拶もせず出発してごめんなさい。
ぐちゃぐちゃに泣かれたり、変な気を遣われたくなくて。

私はこれから自分の為に生きます。やりたいことが沢山あるから。

一週間の奴隷生活ありがとうございました。

最後の命令です。
父を、優(すぐる)をお願いします。

一人にしたら、ご飯を食べるのも忘れて絵に没頭しそうなので、出来る限りここへ来て面倒を見なさい。

これが最後の、そして無期限の命令です。

貴女の写真はすべてアメリカに持って行きます。今飾ってあるものも父が送ってくれることになっています。

それと、タイトルの意味の謎は解けましたか？
きっと忘れているでしょうね。

答えはsexを前後につけるんですよ。○○のsex、sexの○○とね。

今日の｢愛｣との比較、伏線だったんです。

私は愛とsexの関連性を認めてませんでした。
でも貴女達を見ていたら、両方が備わった相手を見つけたいと思いました。

アメリカでの２つ目の目標にしたいと思ってます。

最後に、一度いずみさんをお母様と呼んでみたかった。それはお父様の本当のお嫁さんになる時にとっておきます。』