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**情画**
第8章 別れ


離れたところにポツリと飾られた写真があった。

『おまけ』
『男から父へ』

先生が事後の気まずさを取られたあの写真だった。
可愛い。
なんとも言えない表情で先生がいた。

ふふっ…

泣きながら笑ってしまう。

「飾らないでくれと頼んだけど、女王様が許してくれなくてね。」

照れながら話す先生のその表情も可愛いと思ってしまった。


「とんだ女王様ですね。」

涙は収まり笑いに変わっていた。
沙絵さんがそこまで計算し配置を考え飾ったと思うと完敗だ。


「僕への女王様の最後の命令だ。
沙絵からの手紙を預かってるんだよ。」

先生から手紙を渡される。

いずみさんへ

綺麗で可愛らしい字で書かれていた。

「今読んでもいいですか?」

「ああ、そうするように言われてるよ。でも僕は中身を知っちゃいけないらしいから読み上げないでください。」

「わかりました。」

ワタシは封を開けた。何が書かれているのだろう、ドキドキした。



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