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POISON 〜プワゾン…毒
第1章 ママとの生活
夜になってもママは病室に帰って来なかった。
病室に来たのは警察官と役所の人だった。
そして、校長と担任と養護の先生がやってきた。

「あのな…落ち着いて…アリサのお母さんがな…」

「え?ママ?」

「ん…お母さんは先ほど亡くなられたよ。」

「な?亡くなられた?」

「死んだそうだ。」

「え?ママは警察にいるのよ?死ぬ筈ないじゃない。だって警察に事情を話すって…」

「電車に轢かれたんだよ。」

「な…なんで?轢かれた?嘘。だってさっき…」


今まで幸せだったのに…
なんでこんな目に?


「こんな時にすまないけど、君に乱暴した人を教えて欲しい。知ってる人?」

「乱暴?そんなのされてません。」

「いやいや、あの状況は…」

「何もされてないし、誰も知りません。もう、いやっ。帰って。ママに会いたい。ママ…ママ…ママ…」
私は号泣していた。
「先生、ママに会いたい。お願い。ママのところに連れて行って。」
担任は医者の方を見たが、医者は首を横に振った。

「ごめん。会わせてあげたいけど、見ない方がいいよ。電車に跳ねられたから…体は…」

「ママの顔も見れないの?顔がわからないなら、本当にママなの?本当は違う人なんじゃないの?」

「そ…そうかもな。検死の結果が出たら分かるから…違う人かもしれないし…」
担任はどんな言葉を掛けていいのか分からずにいた。





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