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終止符.
第16章 愛しい人
純が耳元から首筋に唇を這わせながらファスナーを下までさげた。


「どうして…」


ワンピースを左右に開いて奈緒の肩から外そうとした。


「純…私、自信がないわ…」

「えっ?」


純の手が止まった。


「もう…若くないから…きれいじゃないから…」


奈緒は小さな声で言った。


「僕がこんなに欲しがってるのに?」


純の両手が肩をなでるようにしてワンピースを床に落とし、ブラ付のスリップ姿になった奈緒の細い肩を抱きしめた。


「っ…」


背中に腕に、純の熱さが伝わる。
奈緒の首筋は唇と舌と吐息に激しく甘く攻められながら、眠っていた魅惑的な欲望への感覚を身体中に行き渡らせた。

熱を帯びた身体がしなる。

純は鼓動を感じるほど奈緒の背中を強く引き寄せ、熱く硬いものを奈緒の腰に擦り付ける。


「待って…」

「待たない…」

「純…」


純は奈緒の肩を軽く噛みながら、ブラジャーのホックを外し、後ろから抱きしめるよう手を交差させて乳房を手の中に包み込んだ。


「──…ぅ…」

「奈緒さんの身体を…」

熱い息が奈緒を乱す。


純がスリップを捲り上げショーツに指先を忍ばせる。


「……」


奈緒は息を殺して硬く目を閉じた。


「ずっと…、触りたかった…こうやって…」


純は肩から耳元まで舌を這わせ、左手は乳房を揉みしだき、ショーツの中の指先は、潤んだ場所を捉えて絡めとるように撫で回した。


「──…ァ…あぁっ…」


身体中が震えた。


「あぁ…奈緒さん…」


純は後ろから膝を割り込ませて奈緒の太股を開かせ、溢れる蜜を優しく塗り付けながら開いた割れ目をこね回し、淫らな音をネチャネチャと響かせた。

羞恥心が邪魔をする。


「やめて…あぁッ…ぃや…」

「どうして…」


純は尚も音を立てる。


耳元への熱い囁きと指先の動き、腰に押し付けられた純の猛りが奈緒を目覚めさせ、止めどなく溢れ続ける甘い蜜は更に恥ずかしい水音となって 奈緒を攻めた。


「ハ…あぁ…ゃあ…」


奈緒が脚を閉じようとして腰をくねらせると、純の熱い場所を刺激する。


「あぁ…奈緒さん…」


純は蕾を指先で潰し、花弁から撫で上げてきては左右に震わせた。


「──…あぁッ…」


奈緒のその瞬間をはぐらかすように純が手を止めた。
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