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Dollと云う名の奴隷
第20章 空白
ご主人様は私の首を絞めながら水中へと沈めた。
酸素を失った私に苦しさの恐怖が襲ってくる。
1秒もないだろう時間が永遠にも感じられる。
限界を超えた時、脳の回避機能が働き出しセックスを遥かに超える快感に包まれた。
それはほんの少し時間。
水面に揺れるご主人様の顔が見えた。
きっとものすごい怒りの表情だろうと思っていた。
しかし、私の目に映ったのは今までに見たことのない悲しい顔で泣いている様にも見えた。


また、この景色…。
真っ暗な雑木林が続いてそこを抜けると海に出る。
水際まで行きたくて砂浜に出ようとしたら前回は見知らぬ少年に止められた。
でも、今日は居ない。
私は砂浜を歩きあと少しで水際という所まで来た所で誰かに腕を掴まれた。
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