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第12章 デリヘル時代

30歳を過ぎていつまでもする仕事では
ないけれど、だからといって
何をしたらいいのかわからない。
でも、限界も少し感じ始める。
それなりに指名はくるけれど
若い子にはもう、かなわない。



思いきって、辞めた……昼間仕事しながら　
自分のペースで働けるデリヘルに
変えた。休みの日にアルバイトみたいな
感じで。いつでも辞めれるようにと
なんとなく考えていた頃。

デリヘルはラブホやお客様のうちに
いく。世の中には、ありえない、
汚い部屋に呼ぶ人もいる……
ゴミ屋敷の手前ぐらいな……

実家で下に親がいるのに、呼ぶ人もいる。
しかもシャワー借りたいのに……
親のいるリビングの奥にある……


お風呂が壊れて借りにきた友達みたいに
振る舞ったり(笑)そんなの信用する
わけないだろーこんな時間にと
思いながら……お母さんに挨拶する……