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私が愛した風俗の世界
第12章 デリヘル時代

デリヘルは、わりと働き安かった。
サービスは色々あったけれど、
オプションが多いところだったから。

でも、気楽で良かったかも。
お客さんがシャワーに入ってる間に
下着になって、
ベッドに入る……

まくらもとに、ローターや電マ、 
バイブをおいて、
アイマスクをつけて

お客さんも私も、アイマスクをはずされる
まで顔もわからない人……
お互いに興奮する。
声しか聞こえない……

でも、私が辞めるきっかけになったのは
デリヘルの事務所にいたとき、
体験に来てた女の子……

主人の兄の娘だった。離婚してたから、
小さい時の記憶しかなくて、
びっくりしすぎた。
私は気がつかなかったけど、
その子は、免許証を見せて
『この名前に見覚えありますか……?』

やっと、辞める決心ができた。
それから、戻りたいとは思う事はなくなった……
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