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第9章 疎外感の中での充実

私「え？もしかして付き合ってないの？」

妻「たぶん相手はその事を知らないと
思うわ」

私「もしかして妻帯者？」

私を見詰めてゆっくりと頷く妻でした。

私「でも、それだったら実らぬ恋だろ。
諦めて他に良い人を見付けて結婚した
方が良いよな」

妻「私もそう思うけど、こればっかりは
本人がそう思わない限り難しいと思うよ」

私「どうして？」

妻「私もそうだから。私はたまたま
あなたに出会えたからね。ある意味、
あなたは私の初恋の人。もし、大好きな
人が出来てその人と一緒になれないん
だったらその人の事を嫌いにならない
限り他の男の人とは結婚しないと思う」

私「結婚ってある意味、就職みたいな
物で好き嫌いだけではないと思うけど
なぁ～？」