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第9章 終止符

「私とのセックスに飽きたの？

あんなにキレイだとか褒めてくれたのに？

彼女できたの信じられない！」

職場内の自販機や喫煙室の前で愛梨が隆二に

怒り口調で話す。

「本当にできたんだってば。」

じゃあ紹介すると言えば簡単だが、明日香は応じなだろ

う。

ヤキモチやかれてるしなー。

行く人々に俺らは見られている。

「美女と野獣みたいだな。」

「つりあわねーな。」

ええ聞こえてますとも。

昔から俺と愛梨はつりあわないと言われた。

「愛梨、ここ社内の喫煙室近くだから

どんなやつに話聞かれるかわからないぞ？

頼むからもう終わりにしたいんだ。」

「ズルい人。」

正直、愛梨がこんなに俺に彼女ができて

取り乱すなんて思わなかった。