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第10章 隼人と要、菫さんにカミングアウト

菫「聞くの忘れてたけど、彩香ちゃんの仕事

何してるのかしらね？」

真「彩香のお父さんと、

お知り合いだということでしたが、

どこまでご存じか分かりませんが、

彩香を溺愛してたのは父親だけで、

彩香は、母親にはあまり愛されてなかったんです。

父親が、それを不憫に思っていたみたいで、

色々あって、亡くなる前に離婚して、

財産を彩香に残したんです。

その時に、彩香は、母親に捨てられました。

彩香は、小さい時から、

部屋のレイアウトを考えたり、

家具などのデザインを考えたりするのが好きで、

いつも父親が、誉めてくれていたみたいです。

父親と彩香は、彩香が大人になったら

一緒に仕事をするという夢がありました。

父親が、建てた建物に、

彩香がレイアウトして、飾り付ける。

でも、彩香は、体型がポッチャリで、

それを母親は許せなかったみたいです。

自分に似た、スタイルの良い娘が

欲しかったようです。」