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第25章 真の腕の中

真は、彩香がどこかに飛んでいって

しまうんじゃないかと、不安でいっぱいだった。

早く解決しないと、本当に彩香を

失ってしまいそうで、不安で、不安で仕方なかった。

彩香は、そんな真の不安な気持ちを

分かっていたけど、真に気づかれないように

少しずつ、いつでもここを出ていけるように

最小限の荷物を用意しておこうと思っていた。

ここを出ていく日がそう遠くないことを

分かっていたからだ。

それを真に気づかれてはいけない。

だから、前向きに頑張る姿を見せないと、

先の事は分からないから、今は真に甘えていよう。

「真、分かったから、私頑張る。

真に助けられながら、頑張るよ。」

「彩香、一緒に頑張ろう。先ずは腹ごしらえだ。

お腹空いただろ？熱も下がったみたいだし、

着替えてキッチンに行こう。

彩香が、このベッドでパジャマを着てるの

初めて見たかも？いつも裸だもんね？」