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第25章 真の腕の中

「俺も、今からそっちに行くからな？

彩香ちゃんは、俺が行っても大丈夫かな？」

「彩香ぁ、要が来るって言ってるぞ」

「は～い。要さん待ってますよ。」

「聞こえたか？」

要「あぁ、聞こえたよ。元気そうで良かった。

じゃあ、３０分くらいで行けるから、後で」

真「あぁ、待ってるよ。」電話を切った。

続けて、神野優に電話をかけた。

優は、ワンコールで、すぐ出た。

「真、大丈夫か？」

「優、心配かけるな。すまない。」

「そんな水臭いこと言うなよ。

親父も心配してるぞ。」

「そうか、ありがとう。

親父さん、俺と話してくれるかな？」

「勿論だ。お前、電話番号知ってるだろ？

今なら直ぐ出てくれると思うから、

かけてみろよ。それで、話が済んだら

俺にもう一度電話かけてこいよ。

俺だって心配なんだからな？」