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毒蜜喰らわば
第8章 禁断の扉が開いた・・
「楠木さん・・彼女とお付き合いしてどれくらいなの?」

「3年・・じつは来年結婚する予定なんだ」

「えっ・・そうなんだ・・」

茂の方は着実に前に進んでいる恋愛。
私とは違うんだ・・

「美智は?どれくらい付き合ってるの?」

「もう5年・・でもいまだに結婚の話は出ないの。完全にマンネリ状態で」

そこまで言って、私は慌てて口をつぐんだ。
こんな話を聞かせたら、まるで憂さ晴らしによその男と抱き合ったと
思われてしまうのではないかと心配になった。

「それだから楠木さんとこんなふうになったわけじゃないから。
 あなたに魅かれてしまったから、あなたとこうしたいって・・」

言い訳がましい言葉をまくし立てた私の口を茂がぴたりと塞いだ。
そして唇を合わせながら、僕もあなたに魅かれたから、と囁いた。

「僕らは魅かれあったから肌を合わせたんだ。互いに欲しいと思ったから、それだけだ」

茂の手が腰の括れを確かめるように滑り出す。
私は彼の首に腕を絡めて深いキスをねだる。

もう一度・・
懇願する私の乳房に茂が舌をはわせると、
二度目の愛の乱舞が始まった。



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