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第4章 湯布院温泉

　車は目的地へとたどり着いた。

　緩やかな丘の上の旅館のロビーは湯布院の町を眺めることができた。
　夜になるとさぞや綺麗な夜景が見えることだろう。

　二人は案内を受け離れの部屋へと通された。
　二間もある部屋には内湯と露天風呂がついている。

「はぁ、疲れたね。運転お疲れさまでした」彼女は荷物を部屋の隅へ置き、彼を振り返った。

「時間が間に合って良かった」と彼は時計を気にしながら座椅子へ腰を下ろす。

「大丈夫よ、ご飯までには時間もあるしお風呂に入ってからご飯食べにいきましょ」

　彼女はそそくさとお湯を溜に浴室へと向かった。