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第7章 卒業生の彼女　坂上依那

「でもねぇせんせぇ。。。仕事って疲れるね」

“やっぱりか”と思いつつ彼は依那の次の言葉をコーヒーを飲みながら待ってみることにした。

　卒業生が学校に足を運ぶときは大抵辛いときなのだ。

　ましてや依那は一人暮らしを始め家族にもグチをこぼせないでいるのだろう。
　こんな時間になっても来ると言うことは、卒業時にいた彼氏ともうまくいってないのかもしれない。


「今日も残業だったし、一生懸命やってるつもりでも注意ばっかりされるし」依那はマグカップを机に置き目線を落とした。