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ネトラレレ
第15章 依那との最後
 彼はそんな依那の言葉に「うん」とだけ返えした。

 最初から、彼女がまだフリーではないという予想もついていた。

 それでも自分に寄せられる好意を利用していたのだ。


 彼は軽く唇を噛み、微かにつなぎ止めた理性で“最初で最後”と自分に言い聞かせる。

 ショートボブの揺れる髪の毛、大きくも小さくもない二重の瞳とゆるやかな鼻筋。
 きめの細かい白い肌になだらかな肩から形の良い乳房とかわいく尖った乳首。ほどよく肉がつきさわり心地の良い腰から、なだらかなカーブを描く尻。すらりと延びてはいるが柔らかな肌触りの足。
 彼は記憶に焼き付けようとただただ黙って眺めていた。

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