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第28章 ＢＬＵＥ ＢＩＲＤ

伝えたい事


言葉



そりゃ…なんだろうな








『マリア・・・』




一人で・・・大丈夫か？




いや、違うぜ







『マリア・・・大丈夫だよな？

家族がいるもんな？』





マリアは、一人じゃない

あったかくて

マリアを守ってくれる家族がいる



これからは

マリアは孤独に闘わなくて良いんだ







伝えたいこと

言葉・・・







マリア・・・好きだぜ？

マリアを…愛してる

本当は…お前を拐ってどっかに逃げたい

幸せに、したかった


元気でいてくれ


出来れば笑っていてくれ





幸せに・・・なってくれ






なんて





そんなもん・・・いくらあったって



俺には




俺にはちっとも、足りねぇよ





言葉なんかじゃ・・・足りねぇよ






もう…マリアに


その手にさえ、触れる事もできねぇ








それなら、俺は



マリアに何を伝えたいだろう






ごめんな・・・マリア





いや、ちがう

それは、言わない約束だ








俺は……マリアに











『マリア・・・俺・・・』






〃『ん～～？』〃









俺は・・・マリアに










『俺・・・最低だけどさ』






〃『え？なぁに？・・・ゆぅちゃん？』〃










『俺・・・』





〃『うん・・・』〃
























『俺・・・マリアに逢えて・・・良かった』





















勝手な事…




結果、マリアを酷い目にばかり遭わせて


なのに…それでも俺の思ってること











マリアに逢えて


同じ空気を吸う喜び


人を大切に想う気持ち


強く・・・想う気持ち


守りたいって思う気持ち


誰かと共に生きたいと願う気持ち





そして・・・それを感じられる事を

幸せだって、思う気持ち




どんなに苦しくても

マリアといることが嬉しくて





俺を…そんな気持ちにさせてくれた


それを教えてくれた


そんなマリアがいて





俺は・・・幸せだったんだ












『マリア・・・、っ・・・ありがとう』