パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第29章 果たされぬ・・・約束

平凡な…新しい日々


普通…つまらない…こなすだけ

そんな罰当たりな事を言うような日々でも


〃慣れ〃と言う安心感を得るまでには

大なり小なり苦難があるものだ




こなすだけ…それでも

こなせるようになるには

相応の労力なり苦労を要する




そんな…それなりの日々だったから




そんな日常の中で・・・俺は




意外と





アイツの事を


思い出す事は・・・なかった






時が解決する、とか


意外と…〃そんなモン〃なのか…




離れちまえば・・・案外


楽になれるモンなのか…




人間の〃キモチ〃なんて


所詮は・・・そんなモンなのか




それなりに忙しい毎日

慣れるまでにはクタクタになり




まったく知らない景色に

知らない人間・・・知らない場所





そんな環境が・・・紛らわしてくれたのか



それとも、俺が



アイツを・・・忘れようとしていたのか






知らない土地…その環境

何事もなかったかのように過ぎ去る

時間も…人も

ガラリと変わった俺を取り巻く景色は





アイツの存在を…まるで

消し去るような






マリアなんか・・・最初から

いなかったかのように




俺に思わせようとしている

そんな気さえしていた












思い出さない・・・


思い出す事はない







それは、本当に…忘れている


それだけなのか





忘れようと…封じ込めている


そういう心理ゆえなのか








もしくは・・・思い出さないのは





忘れることが





〃忘れたことなんかないから〃・・・なのか








本当のとこは


俺にも・・・わかんねぇんだ