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第30章 翼を・・・ひろげて

ＹＯＵ Re:コメント

ありがとうございます

すみません
読んで下さる方がいたことに驚いてました

無責任なものですね(苦笑)
コメントありがとうございます






しばらく迷った末に
俺はそんなコメント欄に
返事を書き始めた




すると、またまた意外に

コメント欄は

いわゆる〃チャット〃のようになって

俺に対しても勿論

読者同士が話したり

いつの間にかコミュニティが出来ていた




おいおいおい？



・・・なんて？(笑)




ブログの内容自体がそうだが

閲覧…反応して
コメント寄せてくれる人たちは

(おそらく…ではあるが)大方が女の人で

俺が、それとなく書いてる内容から
〃色々〃を察して


言ってしまえば
〃マリアの境遇〃に共感した人たち


それは・・・俺が全く予想も出来ぬ事で


これが
わりと多いんだ



それは・・・はっきり言って
悲しい事だった



マリアの事をやたらに具体的に書いたり
個人的な事を書いたりは勿論しないが
その内容から読み取れる事に



マリアのように夫からDVを受けた
もしくは…受けている


身体的でなくとも
精神的な暴力を受けている


そんな悩みを抱えてる人たちの
交流の場になってたり

俺にちょっとした相談のような
コメントをしてくれたり


その事自体は悪いことじゃない
むしろ嬉しくて

俺は可能な限り返事を書いていった



「感動した」とか…そんな声は
もちろん嬉しかったんだけどな

少し本音を言えば俺は

マリアのこと…俺とマリアのことを

なんか…スゲー恋愛とか
なんかの美談みたいに捉えられるのは

ちょっと違うって想いもあったんだ


捉えるのは相手の自由だから
俺がとやかく言う筋合いないけどな？

ひけらかしたかったから書いたんじゃないし


何よりは・・・俺とマリアの
実際に見た、その景色は


感動だのロマンだの


そんなものとは程遠い

全くべつの景色だったから・・・





そんな本音は内に隠して

俺は交流に積極的になりつつあった




マリアのように・・・ならないでくれ




もしも、救える事があるなら・・・救いたい



そんな…内に秘めた想いと共に