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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第5章 指定避難所だから・・・
『お疲れ様で~す。あ、アリサさん
今日もキレイっすね~~♪』

『あら、シノミヤくん。お疲れ様です
ふふっ。お上手だこと』


俺がこう声をかけるのは…社内イチオシの?


『アリサさん、折り入って相談なんすけど』


『うふふ……なぁに?』



キレイなお姉さん系…?女子?



『スンマセン、アリサさんて~…
いくつでしたっけ???』


『・・・・・・』






あ、アラサー(オーバーサーティ)のね。

キレイなお姉さん?






・・・ギュウウウゥゥゥゥウ・・・っっ





ってなんだ?この、めり込み音




『(っっでぇぇえっっ)・・・!?(泣)』







『あら?やだ、ごめんなさいっ?』






め・・・メギツネぇぇぇ・・・(泣)



なぁにが

あらヤダぁ~…っだ?

お…俺の足に

無駄に尖った10センチピンヒールがっ…。



くっそぉ…


脚の衰え気にしながら
無理矢理ピンヒール履いてんじゃねえっ

ツンケンしやがってぇ
この行き遅れがよぉっ!!ケッ!!!

毎度リップサービスしてやってんだぞ?!
もっと男子社員を丁重にだなぁっ…

・・・とと

失言はこの辺に。


『テテテ・・・いや、24歳の子の
バースデープレゼント探してんすけど
アリサさんなら何がいいすか?
やっぱ若いキレイな人に聞くのが
近道じゃないすか???』


『やだシノミヤくんたら
ホントお上手…。うふふ
あ、足…ごめんなさいね?』




・・・わっかりやす(苦笑)



やっぱさー


若く見られんのって

大方の人は
喜ぶモンなのな?



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