この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第7章 守りたい・・・
『犬飼うの?』
『ううん。
マンション…飼えないんだ』
マリアがあんまり愛しそうに…
犬や猫を眺めてたから
残念そうなマリアが
少し可哀想だった。
『小鳥なら前に飼ってたんだよ』
そう言いながら
小動物コーナーに移動する
マリアに付いていく。
『うさぎとかは?鳴かないから
マンションで飼うのに人気だ~とか
聞いたことあるぜ。
・・・ホラ、かわいいぞ?(笑)』
『ふふっ…うん。うさぎも大好き。
実家で飼ってたことあるよ。
…ん~…彼がダメって。嫌みたい。
小さい鳥ならいいよって
前に買ってくれたんだけど』
『そっか・・・。
てか、鳥はいいんだ?(笑)
鳥好きなの?旦那サン』
『鳥じゃなくて・・・
狭い所に…閉じ込めておけるものが
好きなんじゃないかな・・・』
なんか・・・それって。
『あ、この子なんか…似てるかも
可愛い…インコだったんだ』
『今、いねぇの?…死んじまった?』
『うっかり…籠開けてて
逃がしちゃったんだ』
『マジか』
『・・・って事にしてるの』
『・・・???』
『ホントはね・・・私…
私が、故意に逃がしちゃったんだ』
『え?…』
『生き物、好きだから…買ってもらった時
すごく嬉しくて、可愛くて
大好きだったんだけど・・・
寂しさも、紛れたし
ピィピィって…鳴いてて可愛いんだけど
マンションの一室で…
更に狭い狭い…小さい鳥かごの中で
じっとしてるの見てると
なんとも言えない気持ちになって…
自由に飛べる、翼があるのに…
本当なら…大自然を
思い切り飛び回れるのに・・・
とか思っちゃって…
彼がいない間に、ベランダに出て
その子を手に乗せてはなしてみたの』
さりげなく…話すマリアの話が
俺の心をなんとも切なくさせるのは
気のせいだろうか・・・
『ううん。
マンション…飼えないんだ』
マリアがあんまり愛しそうに…
犬や猫を眺めてたから
残念そうなマリアが
少し可哀想だった。
『小鳥なら前に飼ってたんだよ』
そう言いながら
小動物コーナーに移動する
マリアに付いていく。
『うさぎとかは?鳴かないから
マンションで飼うのに人気だ~とか
聞いたことあるぜ。
・・・ホラ、かわいいぞ?(笑)』
『ふふっ…うん。うさぎも大好き。
実家で飼ってたことあるよ。
…ん~…彼がダメって。嫌みたい。
小さい鳥ならいいよって
前に買ってくれたんだけど』
『そっか・・・。
てか、鳥はいいんだ?(笑)
鳥好きなの?旦那サン』
『鳥じゃなくて・・・
狭い所に…閉じ込めておけるものが
好きなんじゃないかな・・・』
なんか・・・それって。
『あ、この子なんか…似てるかも
可愛い…インコだったんだ』
『今、いねぇの?…死んじまった?』
『うっかり…籠開けてて
逃がしちゃったんだ』
『マジか』
『・・・って事にしてるの』
『・・・???』
『ホントはね・・・私…
私が、故意に逃がしちゃったんだ』
『え?…』
『生き物、好きだから…買ってもらった時
すごく嬉しくて、可愛くて
大好きだったんだけど・・・
寂しさも、紛れたし
ピィピィって…鳴いてて可愛いんだけど
マンションの一室で…
更に狭い狭い…小さい鳥かごの中で
じっとしてるの見てると
なんとも言えない気持ちになって…
自由に飛べる、翼があるのに…
本当なら…大自然を
思い切り飛び回れるのに・・・
とか思っちゃって…
彼がいない間に、ベランダに出て
その子を手に乗せてはなしてみたの』
さりげなく…話すマリアの話が
俺の心をなんとも切なくさせるのは
気のせいだろうか・・・