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第8章 ゆるされぬ想い・・・

『ｸﾞｽｯ・・・ゆぅちゃん？』

『ん～？』



マリアが涙を拭って
顔をあげた。


そして・・・微笑む




『ゆぅちゃんのお母さん・・・
今は・・・お元気？
幸せに・・・してるの？』




・・・。


俺の鼓動が
やっと少し落ち着いた。







『ｸｽ・・・あぁ。
昔がウソみてぇに、メチャクチャ元気』





『ふふっ・・・そっか』







『そ！前の旦那・・・ぁ、まぁ
残念ながら俺の生みの親父になるけどな

それと比べモンになんねぇ
良い旦那と？

息子も娘も呆れるくらい
アホみてぇに仲良し夫婦やってて

見るに耐えかねて
お陰でこっちは、とっとと
実家出ちまったしよぉ…(笑)

元の性格もあるだろうけどさ
賑やかで、やっかましい
元気なオバチャンやってるワケよ
俺の母親(笑)』






『ふふふっ・・・ほんと
素敵なお母さんだね・・・

なんか…そんな話聞くと
嬉しくなっちゃうな』





『昔の苦労もひっくり返すくらい
幸せで、楽しい人生送ってるみてぇだぞ

・・・そういう人間も

中にはいるぜ？』







『ありがとう・・・』






『自由に・・・なれよ』







『うん・・・』






マリアに

希望を捨ててほしくない。