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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第8章 ゆるされぬ想い・・・
『マリアさ、ケガ治ったら
働いてみたらどうだ?』



『ぇ?』




『千里の道も一歩から…ってさ。
マリアが自由になろうと思ったら

まぁ、俺にはよくわかんねぇけどさ
色んな弊害があるんだろ?

でも必ず第一歩があるんじゃねぇ?
それをまず踏み出さないとさ
先がねぇっていうか』






『…うん。・・・うんっ』






なぜかマリアは
嬉しそうに目を輝かせた。







『だけど…どうしよう・・・』







マリアの〃どうしよう〃…と言うのは


いずれ、少なくとも一度は
旦那の元に戻る…

それを示唆する故の言葉だ。




マリアの生活は夫がいて成り立たっている
それは変えようのない事実だ。


マリアが自由になるには
まずは自立は不可欠だ。





『そんなに嫌がるの?旦那さん』


『・・・うん』




『一見すると良き旦那だよな?…』

『一見するとね…。結果がコレだから』





結果・・・



マリアは社会から遠ざかることによって
自由や選択肢が奪われ

逃げることも出来ず
孤独になってしまったのだから。





旦那の名前を出すと…
マリアは一気に暗い顔をする。






『自分がしっかり養っていこう!って
それは悪いことじゃないんだけどな』


『家族を守ろうとする事と…
自由を奪うことは・・・ちがう。

あの人には
その違いがわからない』











ズドーーーン・・・と




来るんだよな…コイツの言葉はホントに。
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