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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第8章 ゆるされぬ想い・・・
『PC借りてもいい?』

食事が済むと
マリアは早速というように
何か調べものを始めた。


『・・・仕事?』

『うん・・・バレずに出来ないかなぁ?』



おいおい…

切り替え速いというか

行動が速いやつだなぁ



と、思いつつ
マリアが生き生きして見えたから
そっとしておいた。




『あんま焦るなよ?(笑)
まずケガ治してからな?』


『ぅ…やっぱコレじゃ怪しいよね?』



マリアがパソコンの画面に映る
自分の顔を見て

両手で頬をつまみながら
俺の方を向いた。




『バレずに…となると
時間とかの融通は聞いた方が良いよな?』




『表にも…出ない仕事がいいよね?』





『事務とかか?』






『やったことないなぁ…出来るかな?』






俺は結局
マリアと一緒になって
パソコンとにらめっこしていた。











『よし、寝るか・・・』



『る・・・ルール!その1…』







???








マリアが突然挙手した。







『ルールその1…。家主は
ベットで寝ること・・・』


『・・・?』








『ゆぅちゃん…いつも結局
私のことベットで寝かせてくれるから…』







『…ぷ。…気にするなって…言ったろ』







『私・・・が、そうしたいから
そうして?
自由にしてろって…言ってくれたでしょ?』






やれやれ・・・(笑)




俺はマリアに毛布を渡して
一人、寝室に向かう。




『おやすみ♪』

『おやすみなさい…』

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