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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第8章 ゆるされぬ想い・・・
俺はマリアを抱きしめて
あえて…

それ以上なにも言及せずいた。



暗闇は、少し不思議だ。

解放感…とは違うか
ある種、素直な気持ちになれる
そんな気がする。


それを証明するように
マリアの声がした。




『頑張りたい…とか、きっとできるとか
思うの…』


『うん…いいじゃねぇか』





『思うけど…いざ行動しよう、って
なると・・・こわいの。

今さらどうにもならないんじゃないかって

私は…間違ってるのかな、って』





少しばかりでも…冷静になれれば

心に少しばかりの余裕があれば


妻を家に閉じ込めて
挙げ句に手をあげるような夫と…


ここまで自分を
追い詰めるような相手と

一緒にいることが
正しいかどうかくらい
わかりそうなもの・・・。







マリアは中々の情緒不安だった。




『ゆぅちゃん…っく、私より年下なのに

全然しっかりしてるし…っう、っく』




『そぉか?(苦笑)

~~そりゃ、俺は俺だし
マリアはマリアなんじゃねぇの?

ほら〃人それぞれ〃なんだろ?(笑)』




『ほら…っ、そゆとこ』





『どゆとこだよ(笑)?』






『ちゃんとお仕事して自活してるし』


『いや、ボク独身デスから(笑)?』





『背だって私よりおっきいし…』

『段々話の主旨ずれてねぇ?(笑)』





『うん・・・だいぶ…。っく…っう』


『はははっ』



暗闇は
なんか、俺とマリアの心を
解放してくれた。


『人それぞれ…って
マリアが一番言ってたじゃん?

お前自身がそれでいいじゃん?
悲観することねぇよ、何一つ。

男は男だし女は女…

それぞれ良いとこ悪いとこ
それぞれ役割があって

だから一緒になるんじゃねぇの?

・・・って
寝てんのかよ(笑)』






マリアは俺の腕を
振りほどかなかった。


毛布の中から手を出して
いつの間にか

俺の腕を掴んで
寝息をたてていた。
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