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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第9章 鳥かごの中で・・・
『マリア寝るぞ~…』

『はい・・・』



マリアはベットに入るのを拒んだ。





『・・・ゆぅちゃん、ルール2も3も
適用しないんだけどな?(笑)』




マリアはケガも治ってる
泣いてもいない。





『~~細けぇことごちゃごちゃ
うるせぇな・・・ソファじゃ
体いてぇだろうが』






マリアを半ば無理やりベットに
連れ込む。








ぎゅ・・・






『ぇ・・・ゆぅちゃん…?』

『・・・』




『ちょっと・・・』




背を向けるマリアを
後ろから抱きしめた・・・



何やってんだよ…。





『マリアさ・・・あんま人を
信用しすぎるなよ?…』


『ぇ・・・』



マリアが腕の中で
モゾモゾと動く。





『普通な…?道端で
知らない男に声かけられて
くっついて行ったりしたらな…こう
呑気にしてらんねぇんだぞ?(笑)』






『・・・うん。???』







『うん…、て(笑)
もう少し…警戒心をもちなサイ…』







『うん…。…若い子なら、ともかく
私・・・』







『ふふっ…この際だ、言っとく♪

お前は歳も事情も言わず
その辺に突っ立ってたらな

下手すりゃ未成年かと思われるし?(笑)
家出娘だと思われて

大抵の男は、あわよくば…と思って
お前に声をかけるぞ?』







『え・・・?;💧』







『でもって、泊めてやるから
わかってるだろな?オイコラ~~
とか言われて

連れ込まれてアンナコトや
コンナコトになるのがなぁ~…』






『ちょっと・・・;💧』





どうせだから?
意地悪半分、本心半分で

マリアにあらぬことを
言いまくる。







『だったら…私
最高にラッキーだったね?…
感謝します。ふふっ』






『だから…それ(苦笑)

それを言ってんの』






俺に警戒心のカケラも
持ってねぇ・・・このアマ(苦笑)



ちくしょー(笑)
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