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第12章 戻れない道・・・

禁忌を踏み越えちまったんだ・・・


もう戻れない。





・・・戻れない・・・？




っていうより




戻りたくなんかねぇ。




ホントに・・・包み隠さず素直に言うなら

こうなる前の俺に


こうなる前の俺とマリアに
戻りたい、なんて


これっぽっちも思わない。






後悔なんて

ちっともしていない・・・。








マリアの身に危険が及ぶような事は・・・


マリアが旦那の…
あの人の元にいるままの方が


あらゆる意味で、俺にとっては
最悪の事だ。



知らぬ存ぜぬ…
見てみぬふりをした時の

あんな後味のわるいこと…
あれよりも最悪の後悔なんて

俺にはない。








開き直り・・・

そう言われるだろう。




だって事実だ。


俺はマリアを好きになって


マリアと一緒になりたいと思って


望んでこうなった。






人様に…言えない事をしている。








その事実が色濃く浮き出ても




俺は幸せだと感じてるんだ…。




手前勝手に・・・そう感じてるんだ。