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第13章 望んでも・・・良いの？

マリアは明確な意思をもって…

相手にしっかりとした意思表示をした上で
別居に踏み切った。


離婚を前提にした別居だ。


それを知らない、聞いていない
とは


相手は言えないはず…


何より
それに至るだけの経緯や
そうなった原因

それらが
あの男には身に覚えがあるはずだ。



しらばっくれたとしても
マリアは大きな証拠を握っている。



大胆な行動に出られないのは
むしろ先方だと思う。




夫婦関係は破綻していた・・・




それが認められるか否か…。




マリアは依頼する機関を
まだ決めかねている状況だった。





孤独な闘い・・・




どうしてもそうなってしまうのか？





そんな状況で・・・
一体俺には何が出来るだろう。








マリアは
決して暗い顔はしていない


後ろ向きなことも言わない。




だから・・・俺

俺が不安がったりとかさ

そういうのはやっぱダメだよな、って




結局いつもここで

〃あー、やめだやめだ〃って
吹っ切ってしまうんだが。





マリアが弁護士に相談した内容とか
資料とか、時々見せてもらったり

俺自身も調べたりとかするとさ・・・




どうしても、ネックになること
見つけちまうんだ。











〃不貞行為〃




・・・。




誰が見ても明らかに…

どんなに相手(マリアの旦那)が悪くても




それが認められれば
マリアが一気に不利になってしまう…。







その状況や判例…
弁護士や裁判官によりけりと

めちゃくちゃグレーな話だ…


もちろんケースバイケースみたいだが




別居中の身で
交際相手がいるということは


当然、望ましいことではない。


マリアは
これは俺に言ってこないけど
相手を作るのは避けてくれと

弁護士によってはきっぱりと
言われたりしてるようだ。





仮に関係がなかったとしても

疑わしい行動をとってはいけない




だとか…




色んな見解に当てはめてみても





俺たちは・・・クロ



そう言われてしまうだろう。