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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第2章 家出・・・デスカ??
聞きたいことは
山ほどあるが・・・
急に暖かい場所に来たからか
寒暖差で起こる震えに
ガタガタと震えるその子を
俺はしばらく、そっとしておいた。
敢えて鍵はかけていない玄関・・・
〃閉じ込める気はないぜ〃
って言う
俺なりの意思表示のつもりだ。
気付いてるだろうか?
まぁ、いいけど。
トボトボ・・・
俺は一度外へ出た。
すぐそこだけど・・・
家の前の自販機で飲み物を買って
戻った。
『はい・・・』
『・・・』
熱い缶コーヒーを渡した。
なんか、少しでも
暖まるモンないとさ・・・
『飲みな?』
『ぁ・・・ありがと』
女の子は
缶を両手で握りしめて
手を温めるだけで
缶を開けようとしない。
冷めるぜ?
『飲むとあったまるよ?』
『ごめん・・・のめない・・・の』
『・・・?』
『オナカ・・・弱い』
なんか
俺にはよくわからんが
とにかく飲めないらしい。
缶が熱くて良いかな、と
深く考えずに選んだが
失敗だ。
『そか・・・じゃぁ、何なら飲める?』
『・・・』
『ココアとかがいいか?』
オコチャマだしな?コイツ
『べつに…』
『遠慮しなくていいよ?何飲む?』
『……なんでも・・・』
・・・飲めねぇって
言ってたろうがっお前!今!
(笑)
なんか一々
埒のあかねぇヤツだなお前よぉ?!
『(苦笑)・・・お茶は?飲める?』
俺は持っていたお茶を差し出して聞いた。
うなずいたのを確かめて
とりかえっこ(笑)する。
『ありがと・・・』
『ヘイヘイ…』
震えながらキャップを開けて
一口・・・また一口
飲んでるのをみて
少しホッとした俺は
滅多に使わない
電気ストーブを引っ張り出して
女の子の目の前に置いた。
『・・・?』
『暖まってな。ヤケドだけ気をつけて?』
それだけ伝えて
俺は・・・さっさとはなれた。
そいつの・・・目から
ポロ・・・って
水滴が落ちたのが
見えてしまったから。
山ほどあるが・・・
急に暖かい場所に来たからか
寒暖差で起こる震えに
ガタガタと震えるその子を
俺はしばらく、そっとしておいた。
敢えて鍵はかけていない玄関・・・
〃閉じ込める気はないぜ〃
って言う
俺なりの意思表示のつもりだ。
気付いてるだろうか?
まぁ、いいけど。
トボトボ・・・
俺は一度外へ出た。
すぐそこだけど・・・
家の前の自販機で飲み物を買って
戻った。
『はい・・・』
『・・・』
熱い缶コーヒーを渡した。
なんか、少しでも
暖まるモンないとさ・・・
『飲みな?』
『ぁ・・・ありがと』
女の子は
缶を両手で握りしめて
手を温めるだけで
缶を開けようとしない。
冷めるぜ?
『飲むとあったまるよ?』
『ごめん・・・のめない・・・の』
『・・・?』
『オナカ・・・弱い』
なんか
俺にはよくわからんが
とにかく飲めないらしい。
缶が熱くて良いかな、と
深く考えずに選んだが
失敗だ。
『そか・・・じゃぁ、何なら飲める?』
『・・・』
『ココアとかがいいか?』
オコチャマだしな?コイツ
『べつに…』
『遠慮しなくていいよ?何飲む?』
『……なんでも・・・』
・・・飲めねぇって
言ってたろうがっお前!今!
(笑)
なんか一々
埒のあかねぇヤツだなお前よぉ?!
『(苦笑)・・・お茶は?飲める?』
俺は持っていたお茶を差し出して聞いた。
うなずいたのを確かめて
とりかえっこ(笑)する。
『ありがと・・・』
『ヘイヘイ…』
震えながらキャップを開けて
一口・・・また一口
飲んでるのをみて
少しホッとした俺は
滅多に使わない
電気ストーブを引っ張り出して
女の子の目の前に置いた。
『・・・?』
『暖まってな。ヤケドだけ気をつけて?』
それだけ伝えて
俺は・・・さっさとはなれた。
そいつの・・・目から
ポロ・・・って
水滴が落ちたのが
見えてしまったから。