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第14章 薄汚いこと・・・

『ゆぅちゃん？…顔コワイよ？(笑)』



『ぇ・・・』



『最近よくそんな顔してる♪

お疲れ気味かな？
私のせいだったら・・・ごめんね』




『そんなんじゃ…ねぇけど』



思うように、言葉が
出てこなかった。




『ゆぅちゃん、ケーキ食べない？

お店で余ったの貰ってきたんだ♪

適度な糖分は♪疲れを癒してくれるよ』





ニコニコしてるマリアを見てればさ


ま、いっか・・・じゃないが


俺の考え過ぎかな？とか
思うんだけどさ。





男に〃第六感〃はない
とか言うけどさ


じゃ、なんなんだよな？
俺のこの…説明のつかない


不安感みたいなモンはよ？


神経質？過敏症？

ピリピリしてるだけ？


マリアの言うように
疲れてる？


ホントにそうなのか？


俺が間違ってんのか？

わかるんなら
誰か教えてくれよ？





気のせいなら…

ただの考え過ぎなら

それが一番いいさ。




俺はマリアから

やっとそれらしくなった

この、笑顔を

奪ってほしくないだけだから。