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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
『ふぅん…?~でも〃これから〃
ってことでしょっ??
なぁんだ~♪』



『ん・・・ん~?……んふふ』




マリアが笑いながら少し濁した。




『まったくお兄ちゃんは
ぶっきらぼうだからなぁ~♪

ちゃっかり可愛い彼女いるくせに♪

~お母さんにメールしちゃお~っと(笑)』










『・・・・・・っ…やめろ』





つい力が入って
スマホを操作するマシロの手を
思いきり掴んで下ろしてしまった。




『ぇっ……』


『…っ、ゆぅちゃん…っ』




妹は一瞬ひどく驚いた顔を見せた。
そりゃ普通は
ここまで過剰に反応することじゃ
ないからな…





『まだ…今は言うな

父さんにも母さんにも…何も言うな』






『……う…うん』



マシロはポカンとしたまま
理解しないままとりあえず返事をした。



マリアを「彼女です」と
公言もできないし


俺がマリアの「彼氏です」とも
名乗れないんだ。



今は……今は・・・な。







『でも…マシロさん~』


『あ、マシロでいいよ♪
あたしもマリアちゃんて呼びたい♪』




『んふふ…じゃあマシロちゃん~…~…』




マリアが何気に話してくれて
場を取り持ってくれた。




『でも良かった~♪
お兄ちゃんがちゃぁんとお相手…

しかも可愛い人がいて~♪
あたしゃ安心だょオニイサン(笑)』




『ケッ……えらそーに』




『だってぇ~…そこそこ
〃良い年〃でしょぉ?

いつまでもフラフラしてたんじゃさぁ
お母さんたちも心配しちゃうでしょ~』




『あのなぁ・・・;💧

テメーが〃早すぎた〃だけだろう!

よけーなお世話ってヤツだぞ?!』






『えっ?じゃぁ、マシロちゃん

もう結婚してるの?』





『ん、まぁ~あたし
〃デキ婚〃だったから~((照))』







ま、とりあえず・・・いっか?
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