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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
『お義母さんは、まぁ
良くしてくれるからラッキーかな?
子ども見ててくれたりするし』



『お姑さんは優しいんだ?
良かったね?それかなり大切よ♪

あ…でもマシロちゃん
可愛がられそうだからわかるかも(笑)』





『あ、マシロ…チビスケどうしたんだ?
そういえば・・・』



『お母さん達に預けてきた♪
ゆうくんしばらく会ってないでしょ?

おっきくなったよ~~♪
おじちゃんもたまには会いにきてよ~
ってね?(笑)』



マシロがスマホを出して
写真を見せ始めた



『ほぉ・・・でかくなったなぁ?』


『ぷっ!なにそのフツーの感想(笑)』




『マシロちゃん、見てもいい?』




『うん♪どうぞ~~
親バカだから(笑)写真だけは
いっぱいあるよ♪』




『わぁ…かぁわいい~~~…♪』





マリアの・・・表情が







『ふふっ…マシロちゃん?

家事が大変でも、時間の自由がなくても
旦那が役に立たなくてもさ…

〃子どもの成長〃・・・

お母さんの一大特典で勲章♪

これがあるから…〃お母さん〃って
やめられないお仕事なんでしょう?♪』





そんなこと言って

俺の妹とニコニコ笑ってる
マリアの表情がさ・・・





『エヘヘ(照)まぁ…そうなんだきっと』

『ふふふ・・・素敵だね♪』





マリアはフツーに座ってさ
膝にクッション抱えて座ってんだけどよ




『ね、ね、マリアちゃんみてこれ♪』

『ウンウン…~わぁっ?!(笑)』



マシロのスマホの写真見ながら
クッション抱えて座ってるマリアが




その・・・表情がさ




なんて言ったらいいか
わかんねぇんだけど俺・・・




一瞬・・・なんとなくだけど




説明が…上手くつかねぇんだけどさ




『かぁわいい~~~・・・』




そんなマリアの表情が

その姿がさ・・・



なんか俺

〃子ども抱っこしたお母さん〃

みたいに見えちまったんだよな





なんでかは…知らねぇけど

実際に抱えてんのはクッションだったけど




なんでかな

理由なんかねぇ





クッション抱えたマリアの
姿と表情が…



まるで愛しい我が子を抱いて
見つめるお母さん・・・みたいだなって


なんか一瞬思ったんだよ


なんだったんだかな?これ
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