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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
『・・・』
ピク…っ
マリアが俺の一言に反応して
少し目を右往左往させた。
『それが・・・マリアの本心?』
俺…多分
バカなこと聞いてる。
言わなくていいこと…言ってる。
『医者もさ…よく考えてって
言ってたんだろ?・・・まだ…だから
もう少し…冷静に…ゆっくり考えてさ』
『ゆっくり…考えてなんていられないよ』
『マリア・・・でも』
『こうしてる間にも…
子どもはどんどん大きくなるんだよ。
もしも…この子を産めば…
それ以前に・・・これが
向こうにわかったら・・・』
・・・協議が…難航する。
不利になる。
話そのものが狂う可能性がある。
離婚要求してる夫の子を身籠る…それは
マリアの行く手を大きく阻む事実だ。
たとえ・・・それが
マリア本人が望まない
本当に…もっと
ひでぇ言い方をすれば…
〃夫婦だ〃…
〃自分は夫だ〃…と主張して
嫌がるマリアを無理矢理
犯した末の妊娠だとしても・・・。
なのに俺・・・
だけど俺・・・
『けどさ・・・それは
〃マリアの都合〃じゃん・・・』
なんで・・・言ったんだ
未だにわかんねぇ。
『・・・っ』
『それは・・・マリアの都合で
〃そこ〃にいる・・・
〃そいつ〃には・・・関係ねぇじゃん』
俺は…
顎をしゃくりあげて
マリアのお腹をさして
つぶやいていた・・・。
何・・・言ってるんだよな
俺・・・。
ピク…っ
マリアが俺の一言に反応して
少し目を右往左往させた。
『それが・・・マリアの本心?』
俺…多分
バカなこと聞いてる。
言わなくていいこと…言ってる。
『医者もさ…よく考えてって
言ってたんだろ?・・・まだ…だから
もう少し…冷静に…ゆっくり考えてさ』
『ゆっくり…考えてなんていられないよ』
『マリア・・・でも』
『こうしてる間にも…
子どもはどんどん大きくなるんだよ。
もしも…この子を産めば…
それ以前に・・・これが
向こうにわかったら・・・』
・・・協議が…難航する。
不利になる。
話そのものが狂う可能性がある。
離婚要求してる夫の子を身籠る…それは
マリアの行く手を大きく阻む事実だ。
たとえ・・・それが
マリア本人が望まない
本当に…もっと
ひでぇ言い方をすれば…
〃夫婦だ〃…
〃自分は夫だ〃…と主張して
嫌がるマリアを無理矢理
犯した末の妊娠だとしても・・・。
なのに俺・・・
だけど俺・・・
『けどさ・・・それは
〃マリアの都合〃じゃん・・・』
なんで・・・言ったんだ
未だにわかんねぇ。
『・・・っ』
『それは・・・マリアの都合で
〃そこ〃にいる・・・
〃そいつ〃には・・・関係ねぇじゃん』
俺は…
顎をしゃくりあげて
マリアのお腹をさして
つぶやいていた・・・。
何・・・言ってるんだよな
俺・・・。