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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
【数日後】

俺はマリアの元を訪ねた

ちょっと具合が悪いみたいなんだ。

あれだ…よく聞く〃つわり〃ってやつ




マリア・・・もう子どもは堕ろすって

言ってるけど


マリアを刺激し過ぎないように…って
なんか変な言い方だけど

あんまマリアを追い詰めたり
思い詰めさせないようにってのもあって

あれから…込み入って話は
してない


まだ・・・してない、けどさ。




まだ猶予期間なんだよ実際




手術も

遅いのはもちろん危ないし
法律上とかリミットがあるんだけど

早けりゃ良いかって言うと
それも違うみたいでさ



俺、あんま詳しくなくて悪いんだが

早すぎても
なんか色々と…母体が

要はマリアの身体に危険が及ぶ
可能性があるらしくて


猶予があるなら…選べるなら

身体にも経済的にも
なるべく負担が少ない時期をみて


・・・ってことらしいんだけどさ。







『マリア~?どうだ?』


『ぅん…今日は大分いいよ』




俺が行った時は
幸い体調がマシみたいだった。


良かった…少しは
話も出来そうだ。






『仕事の方は大丈夫だったか?』

『あ、うん…明後日までお休みもらえた』






『そっか…。なぁ、マリアそれでさ…』















『明日・・・手術だから』











『・・・え?』






『・・・もう、予約してきたの』










『そ・・・か』







『ごめんね、ゆぅちゃん
ホントに…次々に問題ばっか
心配かけてばかりで・・・もう大丈夫』









『マリア・・・あのさ』






『ちゃんと…落ち着いて考えて
冷静になって、決めたことだから』







『そ・・・か。~』


『・・・』







『マリア・・・喉渇かねぇ?』

『ぇ?・・・うん』







『茶~もらうぜ?お前も飲めよ』

『?・・・うん』












お湯の沸く音・・・




『私、入れるよ』

『いいって…あと入れるだけだから』











俺は、最後の問い・・・とでも
言うみたいに

マリアに・・・答えを求めた。















『ぁ・・・ゆぅちゃんごめん

私・・・白湯でいいから』









『・・・・・・』
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