この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
『ウソなんかじゃ・・・ないよぉ…っ』
『(笑)だろ?
だから・・・戸籍とか
血の繋がりとか、そんな重要じゃねぇよ
俺に悪い、とか思うのも違うぜ』
『でも・・・』
『可愛いだろ~な♪マリアの子だもんな?
女だったら…素直で優しくて
ちとドジで?(笑)
男だったら~…そうだな
美男子で?女にモテまくる?(笑)』
『ゆぅちゃん…そんなの
実際わからないじゃない
私だって、ゆぅちゃんだって
実際どう思うか・・・』
『ハハハ…!でもな、マリア?
俺一応・・・経験してっからさ
その辺のヤツより説得力はあると思うぜ?』
『???』
『俺は・・・経験してるから
血の繋がりがなくても
ちゃぁ~んと…〃家族〃になれるってこと
知ってるからよ…』
他人の子を…我が子のように
我が子そのものとして
愛せる親は、ちゃんといるってこと。
『ゆぅちゃん……っ…』
マリアが大粒の涙をボロボロ溢して
嗚咽を堪えて俺を見上げた。
・・・ビリッ!!!
俺はマリアがテーブルに伏せていた
中絶手術の同意書を
真っ二つに破り棄てた。
『ぁっ・・・ちょっ…』
『・・・♪』
『か・・・返してよ。やっと…書いたのに』
やっと・・・書いた。
不意にいってるけど
ホントに、やっと書いたんだろうな
自分に必死にウソついて
涙・・・こらえて。
署名欄のマリアの文字は
誰が見てもわかるくらい
震えて書いたのがわかる
ブレまくった字だった。
『(笑)だろ?
だから・・・戸籍とか
血の繋がりとか、そんな重要じゃねぇよ
俺に悪い、とか思うのも違うぜ』
『でも・・・』
『可愛いだろ~な♪マリアの子だもんな?
女だったら…素直で優しくて
ちとドジで?(笑)
男だったら~…そうだな
美男子で?女にモテまくる?(笑)』
『ゆぅちゃん…そんなの
実際わからないじゃない
私だって、ゆぅちゃんだって
実際どう思うか・・・』
『ハハハ…!でもな、マリア?
俺一応・・・経験してっからさ
その辺のヤツより説得力はあると思うぜ?』
『???』
『俺は・・・経験してるから
血の繋がりがなくても
ちゃぁ~んと…〃家族〃になれるってこと
知ってるからよ…』
他人の子を…我が子のように
我が子そのものとして
愛せる親は、ちゃんといるってこと。
『ゆぅちゃん……っ…』
マリアが大粒の涙をボロボロ溢して
嗚咽を堪えて俺を見上げた。
・・・ビリッ!!!
俺はマリアがテーブルに伏せていた
中絶手術の同意書を
真っ二つに破り棄てた。
『ぁっ・・・ちょっ…』
『・・・♪』
『か・・・返してよ。やっと…書いたのに』
やっと・・・書いた。
不意にいってるけど
ホントに、やっと書いたんだろうな
自分に必死にウソついて
涙・・・こらえて。
署名欄のマリアの文字は
誰が見てもわかるくらい
震えて書いたのがわかる
ブレまくった字だった。