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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第16章 瞬間(とき)の・・・悪戯
『マリア大丈夫か?!無理してもしも…』


『大丈夫…店長も皆も助けてくれて
あまり立ちっぱなしにもならないし

ふふ…椅子に座ってお皿洗ってるの
私だけ(苦笑)

あとは・・・
もし辛かったりして…その…辞めても

〃産んでから〃戻ってきていいって
言ってくれてるんだ』




少し照れくさそうにマリアが話す。


かなり制限をかけてるが

マリアは体調を見ながら
なんとかまだ仕事を続けている

本当に幸いなのは
マリアの同僚、周りの人達は
とても協力的だってことだ。


出産後に戻れる場所がある…
それはマリアを精神的にも
本当に安心させてくれるものだったみたいだ



とは言え
こんな時期に働くなんて言語道断…



かといってマリアも生活を
支える手立てが必要



いっそのこと俺が一緒に住むなり
後ろ楯になれれば…ってのは
一番早くてシンプル

やれるならとっくにやってることだ


周知の通りの事情で
やはりそういうワケにもいかない


出産に関する物や、その後の生活
受けられる補助や制度は
全て調べ尽くして土台を固めて
その時に備えてるって時なんだ


忙しく精神的な負荷もかかる


事の重大さを考えれば
それはおのずとわかるもので


マリアの体調…イコールお腹の子の
安全を最優先に、俺たちは
まずは安定期を目指してるんだ


安定期・・・って言ってもさ
だから安心とか、それこそ仕事とか
何してもいいって
そう言う意味では全くないらしいから


大袈裟でなくてさ
常に危険と隣り合わせみたいな生活だ



なんて…俺

ちと最近は色んなこと勉強してるぜ?

エラソーに言ってるが
経験も知識も全くないからな俺…

ついでに言ってしまえば
周りの人達…自分の親にさえも
相談も出来ない事だから


自分で・・・自分たちで

一歩…また一歩

乗りきってくんだ




なんか…俺の手には・・・?


ん?


イクメンの為のナントカ本なるモノ・・・?



なんっっじゃぁあっ?!これはっ!?



俺じゃねーぞっ!


・・・

・・・いや、俺だ


あんだよ…わりぃか?(汗)






旦那との話し合いも進まないまま

いわばマリアにとって
ストレスの温床だ


力合わせてさ

俺は俺なりに出来ること…

二人で足元固めて

なんとか乗り越えるしかねぇからさ
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