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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第17章 翼を・・・ください
前に出る気持ちと自分の歩幅が
噛み合わない…
進みたいのに
進まない…
そんな俺の目の前を・・・
突き飛ばされて
足を踏み外したマリアが転げ落ちた
足元の階段に・・・段差に気付く間もなく
コンクリートの階段を
真下まで・・・
ドスン・・・
目にも耳にも・・・
体感にも残る情景と・・・衝撃音・・・
俺が瞬きをした次の瞬間には・・・
俺の手が届いた時には
転げ落ち
腰や全身を強くぶつけて
マリアは仰向けで地面に倒れていた・・・
『マリアっ・・・・・・!!!』
必死で駆け寄る
『あ……あ……ぁ、あたし…っ…』
マリアを抱き起こす俺の元に
俺もまるで見たことのない
癇癪おこして発狂し
周りも…マリアの〃後ろ〃さえ見えずに
マリアを突き飛ばしたミユが…
我に返り青ざめて
よろよろと階段を降りて来た
『マリアっ・・・!!!マリアしっかりしろ!』
『…っ…ぅ・・・ゆ…ぅ…ちゃ』
声も満足に出ない…苦しそうに目を細めて
苦痛に顔を歪めるマリア
『マリアっ!!…マリアっ・・・!!!』
『・・・~~っ』
『あたし・・・ぁ…ぁ…シノくん…あたし』
パシ…っ
俺は咄嗟に
うろたえながらマリアに寄ってきたミユの
手を払いのけて叫んだ
『なにボーっとしてやがんだっっ!!?
さっさと…っ・・・~早くしろっ!!!』
『あたし・・・ぁ…たし』
『ミユっ!救急車っ・・・!!!』
『シノ…く…』
『救急車っ・・・!!!
早く呼べぇ・・・っっ!!!!!』
『っ!!!』
噛み合わない…
進みたいのに
進まない…
そんな俺の目の前を・・・
突き飛ばされて
足を踏み外したマリアが転げ落ちた
足元の階段に・・・段差に気付く間もなく
コンクリートの階段を
真下まで・・・
ドスン・・・
目にも耳にも・・・
体感にも残る情景と・・・衝撃音・・・
俺が瞬きをした次の瞬間には・・・
俺の手が届いた時には
転げ落ち
腰や全身を強くぶつけて
マリアは仰向けで地面に倒れていた・・・
『マリアっ・・・・・・!!!』
必死で駆け寄る
『あ……あ……ぁ、あたし…っ…』
マリアを抱き起こす俺の元に
俺もまるで見たことのない
癇癪おこして発狂し
周りも…マリアの〃後ろ〃さえ見えずに
マリアを突き飛ばしたミユが…
我に返り青ざめて
よろよろと階段を降りて来た
『マリアっ・・・!!!マリアしっかりしろ!』
『…っ…ぅ・・・ゆ…ぅ…ちゃ』
声も満足に出ない…苦しそうに目を細めて
苦痛に顔を歪めるマリア
『マリアっ!!…マリアっ・・・!!!』
『・・・~~っ』
『あたし・・・ぁ…ぁ…シノくん…あたし』
パシ…っ
俺は咄嗟に
うろたえながらマリアに寄ってきたミユの
手を払いのけて叫んだ
『なにボーっとしてやがんだっっ!!?
さっさと…っ・・・~早くしろっ!!!』
『あたし・・・ぁ…たし』
『ミユっ!救急車っ・・・!!!』
『シノ…く…』
『救急車っ・・・!!!
早く呼べぇ・・・っっ!!!!!』
『っ!!!』