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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第3章 家出娘の正体は・・・
寒・・・っ。


起き上がって
俺はすぐに暖房を入れた。


『っクシュン……っ』


やべ・・・風邪ひきそうかも?

あ~~…昨日
けっこー冷えちまったからな?

俺、わりと健康で結構タフだからな
風邪も滅多に引かねぇけどな…


ブルルっ・・・


寒気するぜ。


風邪引く覚えなんかないぜ?
とか思いながら咄嗟に…



チラ・・・



咄嗟に思った。




ヤツだ・・・



ヤツの仕業だ(笑)




ベットで眠るヤツに目を向けて思った。
ちゃんと記憶にあるぜ。

昨夜、丸まって寝てたコイツは
シャワーで多少は暖まったかと
思ってたらさ

頬っぺたとか手とか
全然冷たくて

それで、なんとなく
一緒にベットに入って
寝ちまったんだよな…。



体の芯・・・底の底まで
冷えきってたんだろうコイツ。


言わば俺は
氷でも抱えて寝たようなモンだ。


体温みるみる奪われりゃ・・・
そりゃ冷えるぜな?(苦笑)






とか思いながら
心配にもなって

寝ているヤツに
そっと近付いて頬に触れた。








ウン・・・





間違いない。






犯人はコイツだ(笑)






スースー眠ってるヤツの頬っぺたは



俺の体温を奪い放題だった
ヤツの体は


血のめぐりが戻って
温かくなっていた・・・(笑)
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