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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第19章 愛してるから・・・さようなら
マリアの声に俺はようやく
途方もない無茶苦茶言うのを止めた





『もしもの何かなんて…あっちゃいけない

だけど・・・よりによって
色んな事って起こる

またとない…それ以上ない
最悪のことに限って・・・起こるの』






マリアが再び身をよじらせると

俺はマリアの言葉に
これまでを振り返るかのように

後ろから抱きしめたマリアを
そっとはなして
マリアの言葉に耳を傾ける






『これまでも…これからも
きっとそういう事は起こる

でも私……当然だってさえ思ってる
やましいことがあるから

しちゃいけないことしてるから
だから…

これは・・・神様が
〃やめなさい〃って
言ってるんだと思う・・・』







『なにが・・・神様、だよ
それこそガキじゃあるめぇし

俺は・・・神様だとか、そんななぁ
どこの誰かもわかんねぇ

得体の知れねぇ無責任なモンの
存在なんてなぁ…っ』





神様・・・


そんなモン…いるとしたら


めちゃくちゃ無慈悲で
残酷なヤツだ


いつだって・・・マリアに
救いさえ・・・くれなかった







『それでも私はっ…!
いつもそう警告されてるって
こわかった・・・!』







『・・・』








『これまでの事も・・・
辛いこと…苦しいこと

悲しいこと・・・
赤ちゃんの事も

私は間違ってる…
だからやめなさいって

倫理に反する事をするからだって
こういうことをすればこうなるぞ、って

そう警告されてるって
そう思わなきゃ…受け入れられなかった』







マリアの言葉は
俺に突き刺さった








『これ以上・・・失いたくなければ

やめなさい、って』








心が・・・痛かった









『ずっと…思ってたけど
あれが・・・最後の警告だと

あの人に…閉じ込められて
助けてくれたゆぅちゃんの姿をみたとき

これが最後の警告だって…思えた』







『・・・』








『私にとって・・・ゆぅちゃんは

ゆぅちゃんが…最後の

その〃ひとつ〃だって・・・思うから』








『・・・どういうこと?』









『あなたのことだけは・・・

失いたくない・・・』
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