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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
元々・・・一緒になど
いたらいけない関係
別れが来るのは
当然と言えば当然のことだ
たとえ・・・どんなに
想い合っていたとしても
『もう遅いから…俺が行くよ』
『ううん…もう向かってるから』
仕事の都合や諸々で
マリアと〃最後〃に会うことになったのは
あれからおよそ
1週間後のことだった
なにもケンカ別れじゃない
憔悴?…冷静?どちらだろうか
電話で話すときも
俺らはいたって普通…いつも通りだった
いつも通り・・・
それは、これからはなくなる
〃いつも通り〃…だけどな
ガチャ・・・
『おぅ…わざわざわるいな』
『ううん…こっちこそ。
あの・・・これ』
家にも上がらず玄関先で
マリアがスマホを俺に
手渡してきた
『長い間、ありがとう』
『・・・』
『それじゃぁ・・・』
要件だけ…と言った感じに
マリアはすぐに去ろうとする
『・・・・・・待って』
『・・・?』
『送るよ・・・』
『・・・大丈夫』
『夜道…あぶねぇだろ』
俺はささっと支度をして
自宅を出た
半ば強引に
マリアを送っていく
悪あがき?
そうかもな
まるで・・・〃最期〃の時を
一緒に過ごすみたいに
いたらいけない関係
別れが来るのは
当然と言えば当然のことだ
たとえ・・・どんなに
想い合っていたとしても
『もう遅いから…俺が行くよ』
『ううん…もう向かってるから』
仕事の都合や諸々で
マリアと〃最後〃に会うことになったのは
あれからおよそ
1週間後のことだった
なにもケンカ別れじゃない
憔悴?…冷静?どちらだろうか
電話で話すときも
俺らはいたって普通…いつも通りだった
いつも通り・・・
それは、これからはなくなる
〃いつも通り〃…だけどな
ガチャ・・・
『おぅ…わざわざわるいな』
『ううん…こっちこそ。
あの・・・これ』
家にも上がらず玄関先で
マリアがスマホを俺に
手渡してきた
『長い間、ありがとう』
『・・・』
『それじゃぁ・・・』
要件だけ…と言った感じに
マリアはすぐに去ろうとする
『・・・・・・待って』
『・・・?』
『送るよ・・・』
『・・・大丈夫』
『夜道…あぶねぇだろ』
俺はささっと支度をして
自宅を出た
半ば強引に
マリアを送っていく
悪あがき?
そうかもな
まるで・・・〃最期〃の時を
一緒に過ごすみたいに